NotebookLMの新機能「Data Table」で非構造化資料を一発で表に変換。議事録から課題管理表、差分更新、関数生成の限界まで実演で解説。
2025年末にNotebookLMのStudioに追加された新機能「Data Table」を徹底解説。PDFや企画書、議事録などの非構造化データから、列と行をもつ構造化された表を一発生成できる。鉛筆マークのカスタムプロンプトでヘッダーや出力例(フューショット)を指定すれば、ガチャ要素を抑えてイメージ通りの課題管理表が作れる。さらに第2回議事録を追加して「更新箇所だけ反映」と指示すれば差分のみ抽出することも可能。関数生成はNotebookLM側では精度が出にくく、スプレッドシートのサイドパネル(Gemini)に依頼するのが現状の最適解。
1 詳細トピック
キャッチアップすべき重要ポイント
- NotebookLM StudioにData Table機能が追加、PDFや企画書から一発で表生成
- 非構造化データ(企画書・議事録・スライド)→構造化データ(行列の表)への変換が約1分で完了
- 鉛筆マークのカスタムプロンプトでヘッダー項目と出力例を指定するとガチャを抑制可能
- 議事録から課題管理表(顧客名・カテゴリ・現状課題・解決策・ネクストアクション・ステータス)を自動生成
- 第2回議事録を追加し「更新箇所だけ反映」と指示すれば差分のみを抽出してくれる
- 差分出力により、原本の該当セルだけをコピペで更新する運用が可能になる
- 全件出力/差分出力/日付別シート履歴管理など、運用方法を選べる
- 関数・数式の生成はNotebookLMでは精度が出にくく、スプレッドシートのサイドパネルに依頼する方が確実
- マークダウン形式でプロンプトを作るとGeminiが構造・優先度を理解しやすい
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1. NotebookLMに表変換できる「Data Table」が登場+
おなじみのNotebookLM右側のStudio(アウトプット欄)に、2025年末新たに「Data Table」が加わった。これは資料をもとに表を自動生成してくれる機能で、PDFや企画書、スライド資料などの非構造化データを、行と列をもつ構造化データに一発で変換できる。
ビジネス文書のほとんどは文章中心の非構造化データだが、これを表化すれば数値処理・分析・グラフ化が容易になる。動画では3つの企画書を選択してData Tableボタンをワンクリックし、約1分で比較表が生成される様子を実演。生成された表はそのままスプレッドシートにエクスポートでき、グラフ作成や分析にすぐ繋げられる。
プラスボタンから「こういう表を作って」と追加指示することも可能で、後半で詳しく解説される。NotebookLMがビジネス活用において一段と熱い機能を備えたことを印象付ける導入パートとなっている。
- StudioにData Tableが追加、ワンクリックで表を生成
- PDF・企画書・スライドなど非構造化データを構造化データへ変換
- 3つの企画書から比較表を約1分で自動生成
- 生成後はスプレッドシートにエクスポート可能でグラフ化・分析もすぐ可能
2. 「Data Table」で議事録から課題管理表を作成+
山口氏が実演する一つ目の事例は、Meetなどの議事録から課題管理表を作成するケース。仕事で議事録を作ると「課題」「タスク」が大量に出てくるが、お客さんと進捗管理するには結局表形式が必要になる、という現場あるあるをData Tableで解決する。
そのままボタンを押すと何の項目が出てくるか分からないガチャ要素が残るため、鉛筆マークのカスタムプロンプトを使ってヘッダーを事前指定するのがコツ。顧客名・カテゴリ・現状の課題・解決策・ネクストアクション・ステータスといったイメージ通りの列構成を指定し、出力例(フューショット)も添えれば必ずその形式で出力できる。
プロンプトはマークダウン形式で書くとGeminiが構造や優先度を理解しやすく、精度が上がる。第1回議事録を選択した状態で鉛筆マークからプロンプトを貼り付け、生成ボタンを押すと、指定通りの列構成で課題管理表が出力された。さらにスプレッドシートにエクスポートし、見やすい表形式に整形して活用できる。
- 鉛筆マークのカスタムプロンプトでヘッダー項目を事前指定
- 顧客名・カテゴリ・現状課題・解決策・ネクストアクション・ステータスの6列を指定
- フューショット(出力例)を入れるとイメージに近いアウトプットが出る
- プロンプトはマークダウン形式で書くと精度が上がる
- Deep Research結果や市場分析にも同じ方法で応用可能
3. 管理表の更新(差分)作成もできる+
課題管理表は1回作って終わりではなく、毎週のミーティングで完了タスクや新規課題が更新されていくのが現実。スライド一発生成と違い、表は常にメンテナンスが必要だ。この更新作業をAIで解決するのが今回の目玉デモ。
手順は、(1)第1回議事録で作った課題管理表のスプレッドシートをNotebookLMのソースに追加、(2)第2回議事録もソースに追加、(3)第1回議事録のチェックを外し、課題管理表と第2回議事録だけを選択、(4)カスタムプロンプトで「最新の議事録と課題管理表を比較し、更新箇所のセルだけを反映した状態にしてください」と指示する。
実行すると、変更があったNo.2・4・6のみが出力され、変更なしのNo.1・5は省略された。No.2は「進行中→完了」、No.4と6はネクストアクション内容が更新、No.7・8は新規追加という差分が一目で把握できる。原本の該当セルだけをコピペで更新すれば、最新の課題管理表が完成。在庫管理やプロモーション目標管理など、頻繁に更新が入るあらゆる表に応用できる手法。
- 第1回議事録から作った課題管理表と第2回議事録をソースに同居させる
- カスタムプロンプトで「更新箇所のセルだけを反映」と指示
- 変更なしの行は省略され、差分セルのみが出力される
- 原本の該当セルだけをコピペで更新するシンプル運用
- 差分ではなく全件出力したい場合は日付別シートで履歴管理する選択肢もあり
- 在庫管理・プロモ目標管理など更新頻度の高い表全般に応用可能
4. 関数や数式は「Data Table」で生成できるのか?+
Data Tableで表が作れるなら、関数や数式入りのスプレッドシートも作れるのでは?という質問への検証パート。結論から言うと、現時点では関数生成は難しいというのが山口氏の見解。
実演では、単価・数量・割引率の列から「合計売上を関数で計算してほしい。今後も汎用的に使えるようセル内に関数を入れ、それ以外は変更しないで」と指示。しかし出力された合計列はカンマ表記になり関数が正しく機能せず、外そうとするとエラーが出る。本来は掛け算が入るべきところに掛け算が入っていない、という不具合だった。
そこで代替策として、スプレッドシート右側のサイドパネル(Gemini)に同じ依頼をしたところ、F列の指定なしでも「合計売上はここ」と判断し、単価×数量×割引率の計算式を全行に一気に展開してくれた。関数を扱うなら現状はサイドパネルが最適解。一方で丹羽氏は「関数職人がいらなくなる時代」と総括し、人間はデータを判断・取り出す側に回るべきと締めくくる。
- Data Tableに「合計売上を関数で計算」と依頼するとカンマ表記で関数が機能しない
- 本来必要な掛け算が抜けるなど、関数生成は現時点では精度が低い
- スプレッドシートのサイドパネル(Gemini)なら同じ依頼で正しく関数を展開
- F列の指定なしでも合計列を判断し全行に式を入れてくれる
- 現状の使い分け:表化はNotebookLM、関数はサイドパネルが最適
5. 今日の動画のまとめ+
本日紹介したのは、NotebookLMのStudioに加わった新機能「Data Table」。PDFや企画書、議事録などの非構造化資料から、自分のイメージ通りの表をワンクリックで生成できるという、ビジネスパーソンに大きなインパクトを持つアップデートだ。
ポイントは3つ。(1)鉛筆マークのカスタムプロンプトでヘッダーと出力例を指定すること、(2)ソースを増やしながら「更新箇所だけ反映」と指示すれば差分管理ができること、(3)関数・数式が必要な場合はNotebookLMではなくスプレッドシートのサイドパネルに依頼すること。
表や数値をまとめる仕事をしている人は多いはず。今日紹介した変更履歴抽出のテクニックは特に多くのビジネスパーソンに役立つ内容なので、ぜひ業務に取り入れてみてほしい。プロンプトの全文はメンバーシップで公開予定とのこと。
- Data Tableは非構造化データを表に変換する新機能
- 鉛筆マークでヘッダー・出力例を指定するのが精度を出す鍵
- ソースを追加して「更新箇所だけ反映」を指示すれば差分管理が可能
- 関数生成はスプレッドシートのサイドパネル(Gemini)が現状最適
- プロンプト全文はメンバーシップで公開予定
2 視聴者の学び
- PDF・企画書・議事録など非構造化データは、NotebookLMにアップロードしてData Tableで一気に表化する
- Data Tableを使うときは必ず鉛筆マークでヘッダー項目と出力例を指定し、ガチャを防ぐ
- 出力例(フューショット)はマークダウン形式で書くとGeminiが理解しやすく精度が上がる
- 課題管理表は議事録ソースを追加するたびに「更新箇所だけ反映」と指示し、差分セルだけ原本に貼り付ける運用が効率的
- 頻繁な更新がある表は、差分管理または日付別シート履歴のどちらかを業務に合わせて選ぶ
- 関数を入れたい場合はNotebookLMではなく、スプレッドシート右側のGeminiサイドパネルに依頼する
- 市場分析、在庫管理、プロモーション目標管理など、表で扱うあらゆる業務に応用できる