定型プロンプトを仕込めるGeminiの「Gem」がついに共有可能に。AI得意な社員が作ったプロンプトを全社員に配布し、組織のAIスキル格差を一気に解消できる神アップデートを解説。
Geminiの「Gem」(定型プロンプトを事前に仕込んでおける機能)に、待望の共有機能が追加された。Googleドライブのドキュメント共有と全く同じ感覚で、Gemを個人・組織内に共有可能。AIに詳しい社員が作り込んだプロンプトを全社員にそのまま使ってもらえるため、組織のAIスキル格差を解消する強力な手段となる。共有相手はGmail通知のリンクから開き、1回実行することで自分のGem一覧(共有アイテム)にも表示される。閲覧権限/編集権限の切り替え、コピーして自分用にカスタマイズ、特定グループや全社員への公開、Googleサイトのポータルでの配布など、ドライブと同じ運用ノウハウがそのまま使える。組織導入の鉄則は「閲覧で共有し、AIに強い人がメンテナンス担当になる」体制。
1 詳細トピック
キャッチアップすべき重要ポイント
- Geminiの定型プロンプト機能「Gem」がGoogleドライブ同等の感覚で共有可能に
- AIに強い社員のプロンプトを全社員にそのまま使わせ、組織のAIスキル格差を解消できる
- 共有された側はGmail通知のリンクから開き、一度実行するとGem一覧(共有アイテム)に表示
- 1回でも実行しないと一覧に載らない仕様のため、共有が来ても勝手に埋もれない設計
- サイドパネル(ドキュメント・Meet等)からも共有Gemをそのまま呼び出せる
- 閲覧権限が基本、必要なら編集権限で共同メンテも可能。コピーすれば自分用にカスタマイズ
- 100人〜数千人規模では「公開」設定で全社員/特定グループ/対象グループ単位で配布
- Googleサイトのポータル(業務改善ページ)に分類して並べる配布方法が実運用で有効
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1. そもそもGemとは?定型プロンプトのテンプレ機能+
Gemとは、Geminiの画面上部に表示される「Gemを表示」から作れる、事前定義型のプロンプトテンプレートのこと。毎回同じ指示を打つ手間を省くため、議事録作成・返信文作成・文字変換・アンケート作成など、業務に合わせたプロンプトをセットとして仕込んでおける。
一度作っておけば、その目的の処理をすぐに開始できるのが利点。これまでは作った本人だけが使える「個人ツール」だったが、本アップデートで他者にも共有できるようになり、組織活用の前提が大きく変わった。
GeminiやGoogle Workspaceの基本機能であり、まだ作ったことがない人はまず自分用に1〜2個Gemを作るところからスタートすると、共有機能の便利さも実感しやすい。
- Geminiの「Gemを表示」から作成・管理する定型プロンプト機能
- 議事録作成・返信文作成・文字変換など業務テンプレを仕込んでおける
- 従来は本人専用、今回のアップデートで他者共有が解禁
- 業務カテゴリごとに複数Gemを作っておくと活用効率が上がる
2. Gem共有の基本:ドライブと同じ感覚で渡せる+
各Gemの画面に新しく追加された「共有」ボタンから、Gmailアドレスを指定して他のユーザーに共有できる。共有時の画面構成はGoogleドライブの共有ダイアログとほぼ同一で、ドライブを使い慣れているユーザーには直感的に扱える。
権限は「閲覧者」「編集者」から選択。通常は閲覧者で配布し、共同でプロンプトを改善したい相手にだけ編集者を付与する運用が分かりやすい。共有時に通知メールを送る/送らないも選択でき、通知ONにすればGmailに共有リンクが届く。
GemがGoogleドキュメントやスプレッドシートと同じ「共有可能なファイル」の仲間入りをした、と捉えると今後の社内ルール整備もイメージしやすい。
- 各Gemに「共有」ボタンが追加され、Gmailアドレス指定で送れる
- UIはGoogleドライブの共有と同じ構成で迷わない
- 閲覧者/編集者の権限選択が可能、通常は閲覧者で配布
- 通知メールONで相手のGmailに共有リンクが届く
3. 受け取り側の動き:通知リンクから開いて1回実行する+
共有された側のGem一覧には、共有されただけでは表示されない。Gmailに届く「○○さんからGemが共有されました」通知のリンクから開き、一度実行することで初めて自分のGem一覧(下方の「共有アイテム」セクション)に登録される仕様。
動画内では、共有された「議事録作成」Gemに、Google Meetのメモ機能で作成された文字起こしテキストを貼り付けて実行するデモを実施。会社共通の議事録フォーマット(アジェンダ/サマリー/決定事項など)にそのまま整形される様子が確認できる。
この「実行して初めて一覧に載る」挙動には合理性があり、共有が大量に来ても勝手にリストが埋まらないため、本当に使ったものだけが手元に残る。社内に展開する際は「届いたら1回開いて実行してください」と一言添えるとスムーズ。
- 共有されただけでは一覧に出ない、Gmailのリンクから開く
- 1回でも実行すると「共有アイテム」に登録される
- クリックして開くだけではダメ、必ず実行が必要
- Meet文字起こしを貼り付けて会社フォーマットの議事録に整形するデモを実演
4. サイドパネル・コピー・削除など実運用テクニック+
共有されたGemは、Geminiのサイドパネル(GoogleドキュメントやMeet等の右側に呼び出すパネル)からも利用できる。共有マーク付きで一覧に表示され、ドキュメントを開いたままGemを実行するワークフローが組める。
閲覧権限で共有されたGemは「表示専用」となり編集はできないが、3点メニューの「コピー」を選ぶと自分のマイGemに複製でき、そこから自由にカスタマイズ可能。「会社の定型は触らせず使わせる」用途と「ひな形として配って各自改変させる」用途の両立ができる。
また、共有アイテムから「削除」を選んだ場合は、自分の一覧から消えるだけで元のGemには影響しない。ドライブにおける「リストから削除」と同じ感覚で扱える。
- Geminiサイドパネル(ドキュメント・Meet等)からも共有Gemを実行可能
- 閲覧権限のGemは表示専用、3点メニューの「コピー」でマイGemに複製可能
- コピーしたGemは自分用に自由にカスタマイズできる
- 「削除」は自分の一覧から外れるだけで元のGemは消えない(リストから削除と同義)
5. 大規模配布:公開設定とGoogleサイトポータルの組み合わせ+
100人〜数千人規模に配るには1人ずつ共有するのは現実的ではない。Gemの共有設定にもドライブと同じ「公開」セクションがあり、「制限付き」を解除すると、Google Workspaceの全社員、または対象グループ(特定の契約形態の社員・拠点等)、さらに管理者が許可していれば社外まで対象を広げられる。
基本は「組織内全員に閲覧で公開」が無難。勝手に編集されてプロンプトが壊れるリスクを避けつつ、リンク1本で全社員がアクセスできる状態を作る。
社員がリンクを見つけやすくするには、Googleサイトで作るポータルサイトに「業務改善 > Gem集」のようなページを設け、メール送信系・資料作成系・ミーティング系などカテゴリ別に並べるのが運用上有効。「1回実行してください」の注意書きも添えると親切。
- 「公開」設定で全社員/対象グループ/社外まで配布範囲を選択可能
- 基本は組織内全員に閲覧で公開、編集権はメンテ担当だけに付与
- 対象グループ機能で契約形態・拠点別に配布を絞り込める
- Googleサイトのポータルにカテゴリ別Gem集を作るとアクセス導線になる
- 「1回実行してください」を案内に明記してリストへの登録を促す
6. 組織活用の指針:AI得意な人がメンテ、他は閲覧で使う+
Gem共有のインパクトは、組織のAIスキル格差を実質的に解消できる点にある。プロンプト設計が得意な少数のメンバーが作り込んだGemを、他の社員はそのまま使うだけで高品質な出力が得られる。プロンプト設計力を全員に求めなくてよくなる。
そのため推奨は「閲覧で共有し、メンテ担当だけが本体を更新し続ける」体制。利用者がコピーして枝分かれすると、メンテ担当の改善が反映されず、いつの間にか古いプロンプトが各所で使われる事態になりかねない。
業界用語では「Googleドキュメントのテンプレート管理と同じ」と捉えると、社内ルール設計(命名規約・配置場所・更新責任者・廃版管理)も既存ノウハウを流用できる。一方で、外部漏洩や共有範囲のセキュリティについては管理者側の設計が別途必要で、本動画では別途解説予定とのこと。
- AIに強い社員がプロンプト整備、他は使うだけ、という分業体制が組める
- 原則閲覧で共有、メンテ担当だけが本体を更新する形が運用上強い
- コピー濫用は枝分かれを生み、改善が反映されないリスクあり
- Googleドキュメントのテンプレート管理と同じ社内ルール設計が応用可能
- 外部共有・セキュリティ境界の設計は管理者側で別途検討が必要
2 視聴者の学び
- Gemをコピーさせず閲覧で共有することで、メンテナンス担当が更新したプロンプトを常に最新版で全社員に使ってもらえる
- 「議事録作成」「メール送信」「資料作成」など業務カテゴリごとに会社共通Gemを整備し、フォーマットを社内で揃える
- AI得意な人材を「プロンプト整備担当」として明確化し、ITスキルの低い人は使うだけに専念する分業体制を作る
- 共有された側は「1回実行しないと一覧に出ない」点を社内マニュアルに必ず明記する
- 大規模配布は1人ずつではなく「公開」設定で全社員・特定グループにまとめて配布し、リンクをGoogleサイトのポータルに集約する
- 外部共有・セキュリティの境界線が気になる場合は管理者側で別途設計が必要。Gem共有を本格運用する前に範囲を決めておく