個人版Geminiに「一時チャット(学習回避)」と「パーソナライズメモリー(自分情報の常時記憶)」が登場。Workspace導入待ちの神機能を先取り解説。
個人@Gmail版のGeminiに、ChatGPTやClaudeで先行していた2つの神機能が登場。1つ目はAI学習をオフにできる「一時チャット」(履歴は残らないがセンシティブ情報を扱える)、2つ目は自分の役割・業務・トーンなどを常時記憶させる「パーソナライズメモリー(保存された情報)」。実演を交えながら、機能の使い分け・注意点(拡張機能との両立不可、無料プランの制限)・Google Workspace版への期待を語る回。
1 詳細トピック
キャッチアップすべき重要ポイント
- 個人版Geminiに「一時チャット」が追加、入力内容がモデル学習に使われない(履歴も残らない)
- ChatGPT・Claudeで先行していた「パーソナライズメモリー機能」が個人版Geminiにも搭載
- 設定 → 保存された情報 から、自分の役割・業務・上司・希望するトーンなどを覚えさせられる
- 保存時はGeminiが入力プロンプトを内部で整形し直して登録するため、登録形式と保存形式が変わる
- 署名・宛名・口調まで反映され、メール文面生成では自社名・プロジェクト名も自動で組み込まれる
- 保存できる情報の文字数は約600文字までと推測される(公開情報なし)
- 一時チャットをONにすると拡張機能(@メンション)もパーソナライズメモリーも無効化される(トレードオフ)
- 個人アカウントの無料版は1日5回までGemini Proが利用可、超過後はFlashに自動切替
- 「アクティビティをOFF」にすれば全学習を止められるが、履歴も拡張機能も全て使えなくなるため非推奨
- Google Workspace版にもこの2機能の早期導入が望まれる(現時点では個人版のみ)
▼ 各トピックをクリックすると詳細が展開します
1. 個人版Geminiの注意点と今回の2大新機能+
個人@GmailアカウントでGeminiを使う場合、入力した内容は原則モデルの学習に利用されるため、機密情報の取り扱いに注意が必要というのが従来のルール。学習を止めることは可能だが、その場合はチャット履歴も全て消えてしまうため使い勝手が悪く、結局オンのまま使わざるを得ない状態だった。
今回個人版に新搭載された機能は2つ。1つ目は「一時チャット」で、ブラウザのシークレットモードのように、その会話だけを学習対象から外し履歴にも残さない仕組み。2つ目は「パーソナライズメモリー(保存された情報)」で、ChatGPTやClaudeで先行していた、自分のプロフィール・好み・トーンなどを常時記憶させる機能。どちらもGoogle Workspace版には未搭載で、個人版限定の先行投入となる。
- 個人@Gmail版Geminiは原則として入力が学習に使われる
- 学習オフにすると履歴も拡張機能も使えず実用性が落ちる
- 新機能①:一時チャット(学習・履歴を回避)
- 新機能②:パーソナライズメモリー(自分情報を常時記憶)
- いずれもWorkspace版は未対応、個人版先行
2. 一時チャット:学習も履歴も残さないモード+
画面に追加された新しいアイコン「一時チャット」をONにすると、「モデルのトレーニングなどには使用されません」と明示され、その会話だけ学習対象外になる。ブラウザのシークレットモード相当の挙動で、機密情報や特許出願中の内容など、AIに覚えさせたくない情報を扱う際に有効。最近Claudeにも同様の機能が追加されており、ユーザー側の関心の高まりを反映した動きと言える。
注意点として、一時チャットでは履歴に残らないため、後で会話を読み返すことができない。さらに、後述のパーソナライズメモリーや@メンションでの拡張機能(Gmail・Drive・Docs等の連携)も全て無効化される。動画内のデモでは、特許出願中のサービス情報を一時チャットでメール文生成にかけた結果、登録済みの自分情報(マイスター社・安倍さん)が反映されず、宛名や署名が空欄のままだった。これは「想定通りの動作」と評価されており、機密性と利便性のトレードオフを理解した上で使い分ける必要がある。
- 新アイコンをクリックでONになる、学習・履歴回避モード
- ブラウザのシークレットモードに相当する位置づけ
- 履歴が残らないので後で会話を読み返せない
- 拡張機能(@メンション)・パーソナライズメモリーは無効化
- Claudeにも同種機能あり、業界全体のトレンド
3. 全学習をオフにする「アクティビティOFF」との違い+
Geminiの設定にある「アクティビティ」をオフにすれば全チャットを学習対象外にできる。ただし、これをオフにすると履歴が一切残らず、@メンションでの拡張機能(Gmail・Drive・Docs等との連携)も使えなくなる。一切の利便性を捨てる代わりに学習だけは止められる、という極端なモード。
そのためおすすめの運用は「アクティビティON+一時チャットで個別回避」。普段は履歴と拡張機能を活用しつつ、機密情報を扱う時だけ一時チャットに切り替える形が現実的。動画内ではミニマリストの奥様の例として、「履歴にも何も残したくない人」にはアクティビティOFFが向くという紹介もある。
- アクティビティOFFで全チャット学習を止められる
- ただし履歴も拡張機能も全て使えなくなる
- 推奨:アクティビティON+必要時に一時チャットで個別対応
- 「履歴自体を一切残したくない」人向けにはアクティビティOFFも選択肢
4. パーソナライズメモリー:自分情報を常時記憶させる+
設定 → 「保存された情報」から、自分の役割・所属・業務内容・希望するAIの応対スタイルなどを登録できる機能。ChatGPTの「メモリー機能」、Claudeの同等機能と同じ思想で、毎回前提を打ち込まなくてもAIが自分の文脈を理解した状態で会話してくれる。
動画では「マイスター株式会社マーケティングマネージャーの安倍健事」「自社製品の概要」「上司の鈴木さんに週次報告」「ブログのトーン」「メール署名フォーマット」などを登録。送信ボタンを押すと、入力した内容そのままではなく、Gemini側がAIにとって理解しやすい形に内部で整形し直したテキストとして保存される(番号付きで入力したリストがフラットな自己紹介文に変換されるなど)。
注意点として、入力可能な文字数は約600文字程度と推測される(実測で600文字を少し超えると弾かれる)。GemやNotebookLMのカスタム指示よりさらに「土台のベース情報」として効くため、Workspace版への早期導入が強く望まれている。
- 設定 → 保存された情報 から登録
- 役割・所属・業務・トーン・署名フォーマット等を覚えさせられる
- 入力プロンプトは内部で整形し直されて保存される
- 入力可能文字数は約600文字(公式情報なし、実測ベース)
- Gem・NotebookLMより手前の「ベース情報」として機能
- Workspace版未搭載、個人版先行
5. 実演:覚えさせた情報で社外向けメールを生成+
登録した情報がどう活用されるかを実演で確認。まず「私は誰ですか?」と質問すると、登録した役割「マイスターの安倍さん」と業務ミッションを正確に理解した回答が返ってくる。次に、自社の新サービス名・月額980円・来年春リリースという情報だけを与え「このサービスに関するメール文章を作って」と依頼すると、自分の名前・自社プロジェクト・署名欄まで自動で入った完成度の高いメール下書きが出てくる。前提を一切打ち込まずに、文脈を理解したアウトプットが出る点が強み。
なお、動画途中で無料版Pro制限(1日5回)に達してFlashに切り替えたが、それでも十分な品質のメールが生成されており、無料アカウントでも実用に耐える水準であることがわかる。
対照実験として、同じ依頼を「一時チャット」で実行すると、登録した自分情報が反映されない結果に。これは想定通りの仕様(一時チャット中はパーソナライズメモリーも無効化される)であり、機密情報を扱う時の挙動として安心して使える設計と評価されている。
- 「私は誰?」で登録情報を正確に呼び出し
- サービス概要だけを渡してもメール下書きに自社名・署名が自動で入る
- 無料版でも1日5回までGemini Pro、超過後はFlashに自動切替
- Flashでも実用レベルのメール文を生成可能
- 一時チャットではパーソナライズメモリーが無効化される(仕様通り)
6. Workspace版への期待と今後の使い分け+
今回紹介された2機能はいずれも個人版Gemini限定で、Google Workspace版にはまだ搭載されていない。動画内では「Google Workspaceに早く来てほしい機能」として繰り返し言及されており、特にパーソナライズメモリーは業務用途で最も恩恵が大きいと評価。Workspaceユーザーは現状、Gem側のシステムインストラクションでベース情報を登録するなどで代用する必要がある。
運用面の整理:(1)普段使い=アクティビティON+拡張機能ON+パーソナライズメモリー登録、(2)機密情報や残したくない雑談=一時チャットに切り替え、(3)履歴自体を一切残したくない人=アクティビティOFF。個人版ユーザーは全機能をオンにして「個人秘書化されたGemini」を作り、業務用Workspaceとの差をつけることが現実的な活用方針となる。
- 両機能ともWorkspace版未対応、個人版限定
- 業務用にはGemのシステムインストラクションで代用
- 普段使い:アクティビティON+メモリー登録
- 機密扱い:一時チャットで個別回避
- 全消し希望:アクティビティOFF(拡張機能も使えなくなる)
2 視聴者の学び
- 個人@GmailでGeminiを使う際、機密情報を扱うチャットは「一時チャット」をONにする習慣をつける
- 自分の役割・所属・業務内容・希望トーンを「保存された情報」に登録し、毎回の前提入力を省略する
- 署名・宛名・文体まで覚えさせると、メール下書きや社外向け文書作成が圧倒的に効率化する
- 一時チャットとパーソナライズは併用不可なので、用途で使い分ける(機密=一時、文脈活用=通常)
- アクティビティ全オフは履歴も拡張機能も失うため、原則「ON+一時チャット併用」が現実的
- Workspaceユーザーは現状この機能が使えない点を踏まえ、Gem側のシステムインストラクションで代用する